映画「事故物件 恐い間取り」

映画「事故物件 恐い間取り」を見てきた。

夏もそろそろ終わりだしホラー映画でも見よう、と思った。

私は大島てるで何時間も暇潰しをするような人間である。本作も原作を読んでいた。

※以降、ネタバレを含むのでご注意ください。

 

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映画は、売れない芸人(山野ヤマメ)が番組の企画として事故物件に住むようになるという話である。そこで起こった怪奇現象を紹介したところ知名度が上がり、以後は事故物件を転々としながら番組出演を重ねていく。

売れない芸人時代の数少ないファンの女の子(梓)と別の現場で再会し、仲良くなって家に招くと、彼女は霊感が強いため霊を目撃することがあった。その後にヤマメ自身も霊を見て、引っ越して……を繰り返す。最終的には、「この間取りはいけない」と女の子に忠告されたにも関わらず住んでしまった家で、何人(?)もの霊が登場し、命がけで除霊バトルを行うことになる。

 

この作品では霊の登場の仕方がかなり大胆で、しっかりと地に足が付いているような感じだったので、私は恐さを感じなかった。最後の除霊バトルは大乱闘スマッシュブラザーズだし。原作の淡々とした薄ら寒さは、文章でしか表現できないと思った。

最後の物件では恋人同士が無理心中したという設定だったけど、他にもおじさんの霊などが出てきたということは、その物件で過去に亡くなった人間の霊か、それとも事故物件を転々とするヤマメについてきてしまった霊か。(この考えは「残穢」の影響を受けています。)

霊に勝ったあとの不動産屋のシーンは面白かった。

除霊バトルの際に助けに来てくれたことをきっかけに親密になったヤマメと梓は、事故物件ではない部屋で同棲をすることになったようだが、”事故物件住んでみた芸人”をやめてどうやって生活するのだろうか(余計なお世話)。

 

ホラーやジェットコースターや辛い食べ物が好きな人は、それらの刺激を受けた際に出る脳内麻薬に取り憑かれているらしい。

思えば私は3つとも好きだ。

いつか背筋が寒くなるような体験をしたら、このブログに書こうと思います。