2021年
あけましておめでとうございます。
久しぶりにこのブログのことを思い出し、開いてみた。
2020年はコロナで何もかもが狂ってしまった1年だった。
歳はひとつ取ったが、自分の中の時計は進んでいない感じがする。
前回のブログの更新後に各競馬場の抽選での客入れが再開し、何度か通った。
秋華賞、菊花賞、天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念は抽選で外れてしまったが、チャンピオンズCで初めて中京競馬場に遠征した。改めて見ると競馬場では多くの人が働いていて、その人たちによって開催が支えられているのだと思った。コロナ対策もきちんとされていた。
レースを間近で観ているうちに写真を撮りたくなり、思い切ってボーナスで望遠レンズを購入した。
次にG1を勝つ若手騎手は坂井瑠星騎手かなと予想している。
年明けの緊急事態宣言を受けて中山競馬場は無観客に戻ってしまった。残念である。またカメラを持って競馬場に行きたい。
私の好きなテレビ番組のひとつに『家、ついて行ってイイですか?』というドキュメンタリー番組がある。
駅で終電を逃した人にインタビューし、タクシー代を支払う代わりに家を見せてもらってその人の人生の話を聞くというものだ。
1月6日の放送で、オナニーマシーンというバンドのイノマーさんに密着したドキュメンタリーが流れた。
口腔底がんを患ったイノマーさんが、進行する病気と闘いながら友人たちとともに大きなライブを成功させ、そして亡くなるまでを追ったものであった。
治療の副作用でむくんでいて顔色も悪く一人で立つこともやっとの状態なのに、ステージで力を振り絞って歌う姿の、生きる執念というか力に私は圧倒されてしまった。
周りの友人たちもあたたかく彼を支えていた。
ライブから2ヶ月後には容体が急変して亡くなってしまうのだが、入院している間も次々と友人が会いに来ていた。周りの人に恵まれるということは、ご本人の人柄ゆえだろう。
新年早々すごい映像を観たなぁと思ってしばらく力が抜けてしまっていた。
翻って今の私は、人生に対してこれといった目標もなく、ただ寝て起きて仕事に行っての繰り返しの毎日である。
「あなたが生きている今日は、 昨日死んだ誰かがどうしても生きたかった明日」という言葉が頭をよぎった。この言葉はあまり好きではないけれど、2021年は自分なりに前向きに生きたいと思う。